ホンジュラスの村に新しい給水設備を
「蛇口をひねれば、綺麗な水が出る。」
日本では当たり前のこの現実は、世界、とりわけ発展途上国の現状から考えれば信じられないような話です。
ホンジュラスに住む少年ジュラスくん(写真右から2番目)とその兄弟は、幼い頃から度重なる体調不良に苦しんできました。安全な水を利用することが出来ないからです。
飲料に適さない水と知りつつもやむを得ず飲んでしまうことによりおなかをこわし、下痢をし、脱水症状に陥ってしまうことが多々ありました。
毎日兄弟と山道を登り、山頂付近にある水源で水を汲むのが彼の日課です。
しかしその水源も木の葉や泥などの不純物が浮いていて、とてもきれいな水とは言えません。
汲んだ水を見せてもらいましたが、ペットボトルの中身は土気色に染まっていました。
結果ジュラスくんは度々体調を崩し、そのぶん学校に行けなくなってしまいました。
この問題を解決するため、オペレーション・ブレッシングは山の水源に貯水タンクを設置し、パイプを通って水を各給家庭に届ける給水設備の工事を開始。
地元住民の協力もあり、無事ジュアンくんの村の家庭すべてに行き渡るよう設備を整えることができました。
水を汲みに重労働を強いられることも、体調不良で苦しむ事もなくなったジュアンくん。
可動式の浄水器を各家庭に配給したことで、ジュアンくんや村の人々はより安心して安全な水を利用できるようになりました。
「この水は本当にきれいなんだ。」と、彼が明るい笑顔を見せてくれました。
水があれば、子どもたちは、水くみをやめて教育を受けることができます。
また村の人々みんなが、下痢に悩まされることなく、健康な生活を送ることができます。
世界保健機関(World Health Organization: WHO)による世界の水・衛生に関する最新の報告書によれば、清潔な水を利用することができない人口は、世界の人口の約11%である8億4400万人にのぼります。
この状況を少しでも多くの地域で、一日でも早く改善するために、皆様のお力を貸してください。
今後も各国の水質改善支援領域の支援活動をお知らせして参ります。
■支援の窓口